多軸応力下におけるせん断破壊型鉄筋コンクリート柱の復元力特性
Project/Area Number |
10128232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
芳村 学 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20210768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 孝也 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (50305421)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / 柱 / 2方向 / 破壊曲面 / せん断 / 軸力比 / 相関 / 水平耐力 |
Research Abstract |
軸力と1方向および2方向水平力を受けるRC柱のせん断破壊実験を行い、水平2方向にわたる力の相関(破壊曲面)と変形の相関、さらに軸方向と水平方向の力の相関と変形の相関について検討した。また、せん断耐力に対する軸力比の影響について検討した。実験においては約1/2スケールの正方形断面柱を作成し、定軸力下での水平加力実験を行った。試験体の形状寸法および配筋は同じとし、せん断破壊型になるように設計した。加力は逆対称変形を保つ形式とし、柱頂部に軸力と水平力を加えた。2方向水平力加力実験の場合の基本的な加力方法は次のとおりである。まず、一定軸力になるまで軸方向に加力した後、一定水平力になるまでY方向に加力し、その後、一定軸力とY方向一定水平力を保持したままX方向に加力した。 実験の結果、すべての試験体がせん断破壊した。すべての試験体において主筋の降伏は認められず、せん断補強筋の降伏が見られた。実験より以下のような基本性状が分かった。 1) 水平力が2方向の場合、加力パスによらず水平力に関する破壊曲面はほぼ円になる。また、Y方向の水平力を一定とした状態では、その力が大きいほどX方向変形の増加に対するY方向変形の増加割合が大きくなる。 2) 水平力を1方向とした場合、軸力比0.4までは軸力比が大きいほど水平耐力は増加するが、それ以上の軸力比では水平耐力は低下する。また、最大耐力点以降の水平変形に対する軸縮みの割合は軸力が大きいほど大きくなる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)