超臨界乾燥を用いたメソポーラスカーボンエアロゲルの創出
Project/Area Number |
10137234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田門 肇 京都大学, 工学研究科, 教授 (30111933)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | メソポーラスカーボン / ゾル-ゲル重合 / エアロゲル / クライオゲル / 超臨界乾燥 / 凍結乾燥 / 小角X線散乱 / 細孔構造形成 |
Research Abstract |
レゾルシノールとホルムアルデヒドのゾル-ゲル重合および炭酸ガスを用いた超臨界乾燥によってRFエアロゲルが作成できる.このRFエアロゲルを不活性雰囲気で熱分解すれば,高比表面積メソポーラスカーボン(カーボンエアロゲル)が得られる.しかし,RFエアロゲルおよびカーボンエアロゲルの構造形成機構は未だ明らかにされておらず,エアロゲルは超臨界乾燥を用いるために製造コストが高くなる.そこで本研究では,ゾル-ゲル過程におけるRFエアロゲルの構造形成を小角X線散乱(SAXS)を用いて検討し,凍結乾燥によって安価で高性能なエアロゲル状カーボンの作製を試みた.その結果,以下の結論が得られた. (1) RF溶液のゾル-ゲル重合の初期段階では約2nmの枝分かれポリマー状のクラスターが形成される。 (2) 時間の経過とともにタラスターが凝集し,3-6nmのフラクタル状粗表面をもつ粒子に成長する. (3) ゲル化によって4-7nmの粒子からなるRF湿潤ゲルが得られ,さらに時間の経過とともに表面が滑らかになっていく. (4) RFエアロゲルの細孔特性に及ぼすゾル-ゲル重合条件の影響はSAXSデータを用いて定性的喝説明できる. (5) 凍結乾燥時にゲル収縮が生じるものの,クライオゲルは0.58cm^3/g以上のメソ細孔容積をもつ多孔体である. (6) RFクライオゲルを熱分解すれば,800m^2/g以上の比表面積0.55cm^3/g以上のメソ細孔容積をもつエアロゲル状カーボンを作製できる.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)