Project/Area Number |
10139205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西崎 真也 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (90263615)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | プログラミング言語 |
Research Abstract |
環境という概念はほとんどすべてのプログラミング言語が有するものであり、プログラミング言語の融合のインターフェースとなりうる。このことから、環境の理論はプログラミング言語の融合についての理論を確立するために有効であると考えた。本研究では、環境の理論によるプログラミング言語の融合の理論の確立を目標とし、そのために、環境の理論の数学的性質の解明に取り組んだ。本年度の本研究においては、次の事項について研究を遂行した。 【型体系の基本的性質の解明】 従来の多相型つき型体系のような高階型理論においては、さまざまな数学的性質が解明されてきた。それらの性質がファーストクラスな環境をもつ多相型理論において、どのように成り立つのかということの解明に取り組んだ。特に、ファーストクラス環境をもつ多相型つきラムダ計算の型推論アルゴリズムの提案と、そのアルゴリズムの健全性・停止性・完全性について研究した。 【環境の理論と多相型理論の意味論】 ファーストクラス環境をもつ多相型付きラムダ計算の意味論について研究した。意味論は、レコードを含むような多相型付きラムダ計算への変換により与えられ、停止性などの証明に有効であるという知見を得た。 【プロトタイプシステムの実装】 ファーストクラス環境をもつ多相型つきラムダ計算の型推論アルゴリズムのプロトタイプシステムを実装した。実装は、SICStus Prolog上でおこない、アルゴリズムの改善に役立て、アルゴリズムの有効性について検討した。
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