Project/Area Number |
10144207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高田 秀重 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70187970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊田 英峰 東京農工大学, 農学部, 学術振興会特別研究員
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | エアロゾル / 多環芳香族炭化水素 / 分子指標 / Molecular Marker / 脂肪酸 / 東南アジア / 中国 |
Research Abstract |
主要な燃焼有機物が異なる東アジアの3つの地域(石炭を主要なエネルギー源とする中国、石油を主要なエネルギー源とする日本、焼き畑や森林火災により木材が大量に燃やされているマレーシア)でエアロゾルを採取・分析し、それぞれの地域の燃焼有機物に特異的な有機化合物の発見することを目的として研究を進めた。 マレーシアの試料はクアラルンプール近郊のマレーシア農科大学Dept.of Environmental Science屋上でハイボリュームエアサンプラーを設置、1997年9月に起きた森林火災による煙害(haze)の時期から採取を始めた。hazeの観測された期間中は、hazeの発生とその程度によって不定期的に試料採取を行ったが、1998年1月以降は毎月1〜2回の頻度で採取した。中国の試料は北京市北部にある中国科学院動物研究所の構内で地表にハイボリュームエアサンプラー(柴田科学製 HV1000)を設置し、1998年7月から毎月1回の頻度で採取した。日本では、神奈川県横浜市青葉区に位置する桐蔭横浜大学工学部E棟屋上および東京都府中市幸町に位置する東京農工大学農学部5号館屋上で、ハイボリュームエアサンプラー(柴田科学製 HV1000 叉はStaplex社製 TFIA-2)を設置し、エアロゾル試料を採取した。 マレーシア、中国、日本のエアロゾルの分析の結果からDimethylphenanthrenesの相対組成が森林火災由来のエアロゾルを他の起源のエアロゾルと区別する指標となりうることが示唆された。一方、他の多環芳香族炭化水素類の組成は燃焼温度に支配されている部分が多く、燃焼起源物質の質を反映した指標の検出は困難であった。また、脂肪酸に関しては不飽和脂肪酸の割合がエアロゾルの新鮮度の指標になりうる可能性が示唆された。
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