癌組織血管への新規ターゲティング素子材料の開発とその医用工学的応用
Project/Area Number |
10145235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真弓 忠憲 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00098485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 康央 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50263306)
久保 一義 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00028846)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | IL-6 / Bioconjugation / サイトカイン / DDS |
Research Abstract |
癌細胞に対するモノクローナル抗体を用いた癌バイオ・ターゲティング療法は、抗体-抗癌剤複合体の癌組織移行性め乏しさと、癌関連抗原の多様性のために、期待されたほどの成果をあげていない。一方、癌組織血管内皮細胞(TEC)は、癌種によらず癌組織特有の共通した特性を保持しており、TEC上には癌種によらず癌組織共通の特異的機能分子の存在が強く示唆される。このTEC上の共通特異分子に対する抗体を用いた抗体一抗癌剤複合体は、癌抗原の多様性を考慮する必要が無いうえ、癌組織移行性を考慮せずどもTECを直接攻撃できるなど、決定的な利点を有している。本研究では、癌組織血管を標的とした新規ターゲテイング素子を創製し、臨床応用可能な安全性・有効性に優れた癌バイオ・ターゲティング療法をデザインしようとするものである。以上の観点から、我々がはじめて単離培養に成功した癌組織血管内皮細胞(TEC)を免疫原として、癌組織血管に対するバイオ・ターゲティング素子を作製しようと試みた。免疫組織染色やFACS解析、ELISAなどによりスクリーニングした結果、TECに特異性の高い5種のモノクローナル抗体(TES-23)が得られた。このTES-23の体内挙動をKMT-17担癌ラットを用いて検討したところ、TES-23は静脈内投与後わずか1時間で、negative抗体Mopcの約20倍もの癌組織血管集積性を示した。本結果は癌組織血管の物質透過性を懸念する必要のない「癌組織血管を標的としたバイオ・ターゲティング療法」の高い有用性を示唆しているものと考えられた。さらにTES-23の医用工学的応用を目的に、ネオカルチノスタチンとの免疫複合体を創製したところ、副作用を伴うことなく、著しい抗腫瘍効果が認められ、癌組織血管を標的とした新規癌免疫ミサイル療法の有用性が強く示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)