インビトロ選択法とコンビケム法による超分子認識素子の開発
Project/Area Number |
10145254
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
杉本 直己 甲南大学, 理学部, 教授 (60206430)
|
Project Period (FY) |
1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | コンビナトリアルケミストリー / インビトロ選択 / ペプチド / 機能性材料 / RecA / ファージディスプレイ / DNA / SPR |
Research Abstract |
本研究では、触媒機能を有する核酸(リボザイム)を高機能性生体分子のお手本として捉え、生体分子認識の観点から、その高次構造に及ぼす環境因子の重要性を、分子レベルで考察する。さらに、その結果に基づき、コンビナトリアルケミストリー法(ファージディスプレイ法を含む)及びインビトロ選択の手法を用いて、“情報"と“機能"をあわせもつ超機能性分子を開発することを目的とする。本年度は、DNA認識能を有する機能性ペプチドの開発に重点を置いた。タンパク質によるDNAの認識は、非常に重要な相互作用の1つである。しかしながら多数の相互作用から目的の相互作用を観測するのは一般に困難であり、タンパク質を用いたDNAの認識機構の解明は捗々しくない。一方、オリゴペプチドの化学合成法はすでに確立されており、望みのペプチドを大量に入手することが可能である。さらに、ペプチドはアミノ酸の置換や非天然アミノ酸の導入などの操作も比較的行いやすく、タンパク質の性質の解明や他の分子との相互作用を調べる上で有効である。本研究では、DNAの組換えを行うRecAタンパク質に注目し、このタンパク質のL2とへリックスG領域のアミノ酸配列(195-218領域)を持つ24残基のモデルペプチド(L2-Gペプチド)を化学合成し、このペプチドによるDNA認識能力を調べた。その結果、このペプチドは、一本鎖DNAを特異的に認識できることが明らかになった(二本鎖DNAに対してよりも結合定数にして1000倍も大きい)。また、このペプチドを利用して一本鎖DNA分離カラムの作製もできた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)