Project/Area Number |
10146242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
桑谷 善之 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (00234625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊与田 正彦 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (50115995)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | フラーレン / 非平面共役系分子 / 有機合成 / 縮合多環状共役系化合物 |
Research Abstract |
フラーレン類の発見以来、曲面状共役系化合物が興味を集めている。これらの化合物は、これまで主に研究されてきた平面共役系化合物とは異なり、共役系の両側の面(凸面および凹面)での性質の違いに由来する様々な興味深い性質が、分子間相互作用が重要な要因となるような分子集合体や結晶状態などの性質に顕著に現れることが期待できる。この様な観点から代表者らは、ベルト状およびボウル状の非平面縮合多環状共役系化合物を設計し、合成することを計画した。分子設計の段階では、ひずみが全体に分散されることと、共役が全体に及ぶことを考慮し、かなり対称性の高い分子を目的化合物とした。 これらの分子にはかなりの歪みがあると予想されるので、比較的信頼性のある方法論によって目的物へと変換しうる様な適当な前駆体をまず合成して、そこからの変換を検討することとした。そこで我々はまず、cis-スチルベン誘導体のフェナントレンへの脱水素環化反応を利用したアプローチを考え、前駆体として比較的安定であると予想されるall-Z-環状オリゴスチルベン誘導体を設計した。本年度は特にその合成法を確立することを目的として研究を行い、いくつかの化合物を合成することができた。ここで確立した合成法は、汎用性の高い反応を使用しており、目的化合物の誘導体化などの応用にも対応できるものと考えている。現在、合成した前駆体の性質を調べるとともに、その目的とする非平面縮合多環状共役系への変換を検討しているところであるが、今後は必要に応じて前駆体に修正を加えることも検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)