Project/Area Number |
10147209
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
池内 了 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025461)
|
Project Period (FY) |
1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | マゼラン星雲 / スーパーバブル / 超新星爆発 / チムニー構造 |
Research Abstract |
マゼラン星雲中には、これまで数十個の超新星残骸やスーパーバブルが発見されているが、これまでの電波やX線による観測は分解能が悪く、その形状についての詳細な議論ができなかった.しかし、オーストラリアで小型電波干渉計が建設され、またハッブル宇宙望遠鏡による紫外線観測が実施され、現在約10個のスーパーバブルについては、形状がかなり詳しくわかるようになった。本研究では、これらの最新データを入手し、CO分子、HIガス、X線強度分布、紫外線および可視光観測の結果を比較し、またマゼラン星雲のバー構造との位置関係とスーパーバブルの形状の関係を求めた。現段階では、果たしてこれらのスーパーバブルがチムニーかどうかの確定的な結論は下せないが、まずチムニー候補を選択し、それらについての簡単なモデルを構築し、バー構造のポテンシャル形状を推測することを第1ステップとし、次に、このポテンシャルを使って、他のスーパーバブルがどのような形状となるかを予測して、実際の観測結果にそのような傾向が現れていないかを検討する、という手順を採っている。これまで得た第1ステップの結論は、バー構造(円柱的密度分布)よりは円盤構造の方がスーパーバブル候補の楕円的形状をよく再現すること、中心部から遠く離れたスーパーバブルは比較的球体称のものが多く密度分布は一定であること、つまり円盤はある有限サイズ(5kpc)で切れていること、などがわかってきた。ただ、これらを定量的に言うためには、さらにデータを蓄積することと、系統的なシミュレーションが必要であり、今後の課題である.
|