過飽和水素封入プロセスを利用した超軽量セルフォーム構造材料の創製とその機械的性質
Project/Area Number |
10148225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
東 健司 大阪府立大学, 工学部, 教授 (50173133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高津 正秀 大阪府立大学, 工学部, 助手 (80145812)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 衝突安全性 / 過飽和水素 / セル構造 / 低密度 / 吸収エネルギー |
Research Abstract |
超軽量セルフォーム構造材料を創製するためのセル構造制御と材料プロセスを行い、セル構造体を作製できるようになった。まず、溶湯最高温度と凝固(冷却)速度を一定にしたときの水素封入圧と水素気泡生成サイズの定量化を実施した。観察断面は、底面に垂直な側面にて実施した。2気圧および4気圧にて製造したセル構造体のユニットサイズは、圧力の大きいほうがより微細になる傾向が認められるが、両方とも数mmから25mm程度であり、大きさにかなりの幅が存在する。即ち、セルのユニットサイズは不均一であり、その平均値は十数mm程度である。この原因として、凝固冷却過程における水素ガズの特定方向への優先的な凝集が考えられる。従って、減少の条件では、等方的な気泡が形成され難いことが判明した。また、その構造体のセル密度は最大0.7程度までで、かつセルの形状は、非等方的であった。本研究において実施した過飽和原子状水素を溶湯中に強制封入し、急冷凝固過程でガス化させることで、セル構造体を創製する方法では、セル構造体を作製することは可能であるものの、現状の条件では均一なセルサイズを有するセル構造体の作製は困難であることが判った。 今後の研究の進め方として、凝固装置の大きさを変更することができないので、冷却速度をさらに増加させる方法を検討する予定である。その具体策として、(1)溶湯の増粘処理、(2)水素発生材の併用、などを実施する予定である。これらの項目を継続して調査することで、均一なセルサイズを有するセル体積率をさらに増加できる実用的な工業製造プロセスを構築する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)