HTLV-I Taxの細胞周期転写因子E2Fに及ぼす作用の解析
Project/Area Number |
10151214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中村 正孝 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 教授 (30180392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 清 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 講師 (30201974)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | HTLV-I / Tax / E2F / 細胞周期 / DNA合成 / T細胞 |
Research Abstract |
HTLV-I TaxはT細胞の白血病化で主要な役割を果たしている。細胞増殖情報伝達に関るいくつかの遺伝子の転写を促進することがTaxの作用として知られているが、今までの知見ではT細胞の腫瘍化を説明するのに充分でない。本研究では、我々が以前に見い出したTaxによるE2Fの活性化の知見に基づいて、Taxが実際に細胞周期の進行因子として機能しているかどうか検討した。増殖因子であるインターロイキン(IL-2)依存性のヒトT細胞株Kit225細胞は、IL-2非存在下48時間で95%以上の細胞がG1期になる。この細胞にTax発現用recombinant adenovirus(東大・吉田先生)を感染させたところ、約66%のkit225細胞でTaxの発現を認めた。IL-2非存在下でTaxを発現したものと発現していない細胞群に分け、細胞周期の進行をDNA含量で調べた。その結果、Taxを発現しているKit225細胞は約14%の細胞がS期からG2/M期のもので、G1期は約85%であった。一方、Taxを発現していない細胞群は5%以下のS期とG2/M62〜期でG1期が約93%であった。これは、IL-2を除いて36時間培養してウイルスを感染させなかったものと同じであった。このことは、Taxは単独でKit225をG1期から少なくともS期に進める能力があることを示している。さらに、Taxの変異体を用いた実験から、NF-κB経路を活性化できる変異体のみがKit225細胞をS期に誘導し、CREB経路とSRF経路の活性化能は保持しているがNF-κB経路の活性化能を欠いたTax変異体では細胞周期の進行がみられなかった。この結果はTaxによるE2Fの活性化の結果と一致しておりE2Fの活性化を通じた細胞周期の進行を強く示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)