肝細胞分化能をもつoval cellにおける転写制御因子の発現と機能
Project/Area Number |
10152202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
杉山 俊博 秋田大学, 医学部, 教授 (00127242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | 肝癌 / oval cell / LEC ラット / 肝臓幹細胞 / 肝細胞分化 / 肝特異的転写因子 |
Research Abstract |
【研究の目的】 LECラットの肝臓から樹立したoval cellを肝臓に戻すと、現在のところ、肝細胞に分化できるが、胆管には分化できない。そこで、住友ベーク(株)が開発したコラーゲンゲルを用いた一〜三次元細胞培養系において、種々の増殖因子の存在下でびoval cellが胆管へ分化誘導できるかどうかを肝細胞転写制御因子の発現を指標にして検討した。 【方法と結果】 1) 三次元細胞培養系に用いるコラーゲンゲルは、ラット尾腱より精製したコラーゲンタイプIをペプシン処理を施した低架橋度のアテロコラーゲンゲルで、肝細胞を一次元〜三次元ゲル上(内)で培養することにより、Matrigelと同様な種々の形態をとることが判明した。二次元ゲル上では、肝細胞は、スフェロイド形成し、肝機能は長期間維持された。 2) oval cellを三次元ゲル内でEGF10ng/ml存在下9日間培養したところ、管様構造を形成した。HGF10mg/mlでも同様な構造が観察できたが、EGFと比べてその効果は弱かった。 3) oval cellを一次元ゲル上で、レチノイン酸(1μl)/EGF(10ng/ml)存在下で培養したところ、肝特異的転写因子HNF-4と胆管上皮細胞マーカーγGTPのそれぞれのmRNAの発現が増大した。一方、アルブミンmRNA発現量には影響しなかった。 4) 肝特異的転写因子HNF-1αのcDNAを遺伝子導入したoval cellを一次元ゲル上で培養したところ、HNF-4の発現量が有意に増大した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)