Project/Area Number |
10152206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 展 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10272262)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 増殖因子 / 細胞増殖 / カルシウム / カルシウム透過性チャネル / チャネル / インスリン様成長因子 |
Research Abstract |
細胞増殖にはカルシウムイオンの流入が増加することが必須で,これが抑制されると増殖因子はその増殖促進作用を発揮することが出来ない。細胞周期を進行させるプログレッション因子はカルシウム透過性チャネルを活性化して持続的なカルシウム流入増加を惹起するが,そのチャネルの分子実体はこれまでまったく明らかではなかった。本研究ではPCRを用いたクローニング法によりインスリン様成長因子(IGF-I)によって活性化されるカルシウム透過性チャネルの遺伝子クローニングを行いそのチャネルの調節機構について検討を行った。クローニングされたチャネルGRC(growth factor-regulated channel)は756個のアミノ酸からなる膜貫通蛋白で,疎水性の検討から6個の膜貫通部位を持つものと推定された。 その一次構造はTRPに類似し,とくにVR-1とはアミノ酸レベルで40%の相同性を示した。GRCをCHO細胞に発現させるとカルシウム透過性チャネルとして機能した。生理的なカルシウムが存在する場合には,このチャネルは主にカルシウムなど二価陽イオンを透過した。GRCは非刺激時には細胞内プールに存在するが,IGF-Iにより細胞膜上にトランスローケーションした。IGF-Iを除去するとGRCチャネルは再びエンドサイトーシスにより細胞内プールにもどった。このようにGRCチャネルはその細胞内局在が変化することによって調節されるというまったく新しい調節機構をもっていた。
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