BCL6ファミリーによる終末分化細胞死の抑制機序の解析
Project/Area Number |
10152207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20134364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50282455)
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20208523)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | BCL6 / BAZF / ノックアウト(KO)マウス / トランスジェニックマウス / リンパ球 / アポトーシス / 転写抑制活性 |
Research Abstract |
BCL6のノックアウト(KO)マウスにみられた好酸球浸潤をともなう心筋細胞死の機序や、その関連遺伝子(BAZF)の転写制御活性を解析した。さらに、リンパ球におけるBCL6のがん遺伝子としての機能を明らかにする目的でトランスジェニックマウスを作製した。その結果、以下の点を明らかにした。 1) BCL6が終末分化した心筋細胞の機能維持に必須である。 2) BCL6-KOマウス由来のT細胞を抗CD3抗体で刺激するとIL-5の著しい産生増強が見られた。 3) BCL6-KOマウスの精巣において精子の減数分裂時にアポトーシスが見られた。 4) BCL6の強発現によりRAW264細胞に細胞死が誘導された。 5) BAZFはBCL6と同様に、そのPOZ/BTBドメインや中央部にあるProlin-richな部位において転写抑制活性がみられた。さらに、BAZFの中央部にBCL6とアミノ酸配列が全く同一の部位(17アミノ酸)が見つかり、かつその部位だけで転写抑制活性が見られた。 6) リンパ球で発現の見られるIg一BCL6トランスジェニックマウス(Tg)マウスを2系統、lck-BCL6-Tgマウスを4系統作製した。これらの系統のマウスにおいてT細胞系のリンフォーマの発生がみられている。 以上の結果から、BCL6は細胞が機能を維持しながら外的ストレスに適応して生存するのに必須な機能を果たしていると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)