イノシトールリン脂質3キナーゼの分子多様性とそれらの活性化機構
Project/Area Number |
10152213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 真一 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (40219168)
仁科 博史 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (60212122)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | イノシトールリン脂質3キナーゼ / G蛋白質 / βγサブユニット / チロシンキナーゼ / 細胞膜受容体 |
Research Abstract |
本研究では、チロシンキナーゼ型とG蛋白質共役型という2種の受容体刺激によって相乗的に活性化されるイノシトールリン脂質3-キナーゼ(PI3K)について解析し、以下の知見を得た。1、チロシンリン酸化を引き起こすインスリンとG_i-共役型受容体のアゴニストである化学走化性因子fMLPの両者で好中球細胞を刺激すると、相乗的なPI3Kの活性化が観察された。2、こうした2種の異なる受容体刺激によるPI3Kの相乗的な活性化は、脂肪細胞におけるインスリンとアデノシン受容体刺激、リンパ球細胞におけるFcγとfMLP受容体刺激などでも観察され、それぞれ糖取り込みの促進、活性酸素産生という細胞応答と密接に関連した。3、インスリンとfMLP受容体を安定に発現した培養細胞株の解析から、PI3Kの相乗的活性化はAkt/PKBプロテインキナーゼとS6キナーゼの活性化及びアクチン線維の再形成による膜ラッフリングの増大とよい相関を示した。4、チロシンリン酸化ペプチドとG-βγによって相乗的に活性化されるPI3Kとして、110-kDaβ-触媒/85-kDa調節サブユニット2量体を同定した。5、リンパ球細胞において、Fcγ受容体刺激でチロシンリン酸化されるPI3Kのアダプター蛋白質として、癌遺伝子産物p120^<c-cbl>と100-kDa蛋白質を見出した。100-kDa蛋白質は、G蛋白質共役型受容体刺激によりそのセリン/スレオニン残基がリン酸化されるというユニークな挙動を示した。6、構成的に活性化型の110-kDaβ-型 PI3Kと相互作用する分子を酵母のtwo-hybrid系を用いて検索した結果、低分子量GTPaseファミリーのRab5が見出された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)