Project/Area Number |
10152260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
八尾 良司 癌研究会, 癌研究所細胞生物部, 研究員 (80291095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 哲生 東北大学, 医学部, 教授 (10183550)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | Wntシグナル / frizzled / APC / β-カテニン |
Research Abstract |
APC遺伝子の変異による発癌機構おけるwntシグナルの役割を解析する目的で、β-カテニンの動態およびTCF/lef依存性の転写活性を、大腸腺腫および大腸癌由来細胞株で検討した。その結果、すべての大腸癌由来細胞株においてβ-カテニンが細胞質および核内に蓄積しているのに対し、大腸腺腫由来細胞株においては、β-カテニンは細胞接着面に存在し正常上皮細胞との顕著な違いは観察されなかった。一方ルシフェラーゼアッセイのより測定されたTCF/lef依存性転写活性では、大腸癌由来細胞株においては正常上皮細胞の20-50倍程度の高い値を示したが、大腸腺腫由来細胞株においては、3倍程度の値を示した。これらの結果は、TCF/lef依存性転写活性が、正常上皮細胞から大腸腺腫さらに大腸癌への移行と相関していることを示している。さらに正常APCタンパク質を保持している293細胞にWnt3a遺伝子またはβ-カテニンを導入するとTCF/lef依存性転写活性が上昇することを見いだした。現在これらの系を用いて、WntシグナルのAPC遺伝子の変異による腫瘍発生機構との関係についてさらに詳細な解析を進めている。 一方、wntタンパク質受容体であるfrizzledタンパク質の機能を解析する目的で、酵母のtwo hybrid法を用いてfrizzledタンパク質と相互作用する分子の同定を試みた。その結果、frizzled5およびfrizzled8タンパク質と相互作用する新規タンパク質fzipを同定した。fzipタンパク質はPDZ domainとcoiled-coil motifを有する455アミノ酸をコードするタンパク質であり、fzipタンパク質の機能解析によりWntシグナルの同定およびその腫瘍発生過程への寄与の検討を試みている。
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