Semaphorin E誘導によるがん薬剤耐性機構の解明と臨床的意義の検討
Project/Area Number |
10153271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
山田 哲司 国立がんセンター, 研究所病理部, 室長 (30221659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広橋 説雄 国立がんセンター, 研究所, 副所長 (70129625)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | Semaphorin E / がん薬剤耐性 / cisplatin / CDDP / 染色体7番 / 転写調節領域 / 転写因子結合部位 |
Research Abstract |
がん化学療法において初回治療に良好な反応性を示した腫瘍でも、治療後の再発時にはしばしば同じ薬剤に反応せず、また使用していない制がん剤や放射線治療に対しても抵抗性をしめし、治療を困難とすることが多い。このため、がんの化学療法の成績改善にはがんの薬剤耐性機構の解明が必須である。CDDP耐性卵巣がん培養細胞TYKnuRのcDNA発現libraryよりfunctional screeningを行い、CDDP耐性細胞で発現が亢進し、またCDDP感受性細胞に薬剤耐性形質を与える遺伝子としてmouse semaphorin Eと相同性をしめすhuman cDNAを単離した。腫瘍の薬剤耐性マーカーとしてsemaphorin E発現検出の臨床的な有効性と薬剤耐性腫瘍におけるsemaphorinEの誘導機構を明らかにする目的で研究を行い、以下の諸点について成果があげられた。 1. 染色体7番よりヒトsemaphorinEの転写調節領域がふくまれていると思われる上流領域を含む遺伝子断片を単離した。Exon1とintron1をふくむ約5.2kbの塩基配列を決定した。 2. Exon1の5′側にはSpl、Ap-2、MyoD、TCF等の転写因子結合部位が想定された。 3. 臨床例においてsemaphorinE蛋白の発現を検索する為に、epitopeの異なる4種の抗semaphorinEペプチド抗体作製した。 4. Epitope tagを付加したsemaphorinEを発現するeukaryotic expression constructを作製した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)