出芽酵母Dpb11のDNA複製とS期チェックポイントに於ける機能
Project/Area Number |
10162209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
荒木 弘之 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 教授 (20151160)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 染色体複製 / 細胞周期 / チェックポイント / 複製開始 / 酵母 |
Research Abstract |
出芽酵母の染色体DNA複製に必須なDNAポリメラーゼII(ε)(PolII)と相互作用するDPB11は、染色体DNA複製とS期チェックポイントに関与している。本年度はまずCHIP(Chromatin mmunoprecipitation)法によりDpb11,PolII,プライマーゼのクロマチンへの結合を調べた。その結果、Dpb11はPolIIとほぼ同時期に複製開始点に結合することがわかった。また、非許容条件下のdpb11-1変異株では、PolII及びプライマーゼの複製開始点への結合が起こらなかった。一方、複製開始点へM期後期から結合し、複製開始に必須な役割をしているMcmは、dpbl1-1変異株では結合したままである。これらのことは、複製酵素が複製開始点に結合する過程でDPb11が機能していることを示唆している。 染色体上の複数の複製開始点はそれぞれS期の異なる時期に使われるが、ヒドロキシ尿素で複製を阻害するとS期初期に使われる開始点のみに複製酵素は結合する。しかし、S期チェックポイントに欠損を持つrad53変異では、S期後期に使われる開始点にも初期のもの同様に複製酵素が結合するため、この複製開始点活性化の制御が、S期チェックポイントコントロールの1つであると考えられている。そこで、dpbl1-1変異でPolII,プライマーゼの複製開始点への結合をヒドロキシ尿素存在下で調べると、PolIIもプライマーゼも初期及び後期の複製開始点に結合していた。これらのことは、Dpb11が複製開始点の制御に重要な働きをし、この制御を介してS期チェックポイントに関与していることを示唆するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)