ヌクレオチド除去修復機構におけるユビキチン蛋白分解系の役割
Project/Area Number |
10163245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
菅澤 薫 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 先任研究員 (70202124)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ヌクレオチド除去修復 / RAD23ホモローグ / ユビキチン / プロテアソーム / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
出芽酵母RAD23のヒト・ホモローグであるhHR23B蛋白質は、ヌクレオチド除去修復(NER)においてDNA損傷の認識に関わるXPC蛋白質と強固な複合体を形成する。我々は、酵母two-hybrid screeningにより、26Sプロテアソーム・サブユニットの一つ、S5aが.hHR23B、およびもう一つRAD23ホモローグであるhHR23Aと相互作用することを見出している。組換え蛋白質の欠失変異体を用いたbinding assayにより、hHR23BではN末端のユビキチン相同配列、S5aの側ではマルチュビキチン鎖結合部位として同定されたC末端に近い領域が、この相互作用に必要であることがわかった。さらに、細胞抽出液を用いたグリセロール密度勾配遠心、およびプロテアソーム・サブユニットに対する抗体を用いた免疫共沈降実験から、細胞内においてもhHR23Bの少なくとも一部はプロテアソームに結合していることが示唆された。一方、二つのRAD23ホモローグのそれぞれについて、ノックアウトマウスを作成レた。mHR23A欠損マウスは外見上まったく正常であったが、mHR23B欠損マウスはメンデル則からの期待値の1/10程度の頻度でしか得られず、また個体サイズも野生型と比較して明らかに小さい。しかしながら、このマウスから単離したmHR23B欠損細胞のNER能は野生型と同様であった。このことは、NERに関しては二つのRAD23ホモローグ間に機能的互換性があること、また823Bは個体の発生、成長過程において、NER獣外の何らかの重要な機能を果たしていることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)