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サルの視覚認識地図と側頭葉前腹側部及びTE野神経細胞の応答

Research Project

Project/Area Number 10164226
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中村 克樹  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (70243110)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywordsサル / 視覚 / 海馬傍回 / 側頭葉 / 神経細胞
Research Abstract

サルに注視課題を行っている間に、視野内のさまざまな位置にスリット・円・正方形・十字などの単純な刺激を提示し、a)受容野の性質、b)方位選択性、c)方向選択性、d)色選択性、e)図形選択性等を調べた。現在までに、2頭のサルの海馬傍回から498個の神経細胞の活動を記録し、その応答性を解析した。これらの神経細胞の43%は、上記のような単純な視覚刺激に対し応答した。スリットの傾きに対する応答選択性を調べた神経細胞の11%は方位選択性を示した。色に関して調べた神経細胞の31%は色選択性を示した。また、動く刺激に対する応答性を調べた神経細胞の25%は、静止刺激よりも動く刺激に強く応答した。このような神経細胞の50%は方向選択性を示した。以上の結果は、サル海馬傍回には形態視により関与していると考えられる神経細胞と運動視により関与していると考えられる神経細胞か両方存在することを示唆するものである。受容野はさまざまであったが、84%の神経細胞が対側視野からの情報を主に受けていた。同側視野からの情報を強く受けていた神経細胞も10%強あった。更に眼球位置によって発火頻度を変えるニューロンも見られた。眼球位置によって応答性を変化させる神経細胞は、広く頭頂葉系(視覚の背側経路)で見られる。この結果は、サル海馬傍回が背側経路からの情報を受けていることを示唆するものである。記録部位は後頭-側頭間溝とその内側部に広がるTF野で、麻酔下のサルの実験では視覚応答が認められなかった領域であった。学習課題を行った覚醒ザルから記録したため、先行研究と異なる結果が得られた可能性が考えられる。
現在、2頭のサルの側頭葉前腹側部の前方部(側頭極皮質・嗅周囲皮質)から神経細胞の活動を記録し、その応答性を調べている。今後データを増やし、側頭葉前腹側部の前方部と後方部のデータを直接比較することで領野の機能差を明らかにしていく。

Report

(1 results)
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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