ホリデイ構造に特異的に働く枯草菌のDNA結合蛋白質の単離と機能解析
Project/Area Number |
10165207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
志田 敏夫 信州大学, 繊維学部, 助教授 (40162599)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ホリデイ構造 / 枯草菌 / DNA結合蛋白質 |
Research Abstract |
本研究の目的は枯草菌の相同組換えの後期過程、すなわちホリデイ構造が2本の相同な2本鎖DNAに分離する過程に特異的に働く種々の酵素をクローニングし、その機能をin vivo,in vitroで解明することにある。ホリデイ構造に特異的に働く大腸菌のエンドヌクレアーゼ、RuvCは良く研究されていて、RuvABと複合体を形成して働いていると考えられる。枯草菌はすでにそのゲノムシークエンスが完了したグラム陽性菌であり、そのゲノム中にホリデイ構造の交叉点移動に関係する大腸菌のRuvA・B蛋白質と相同性の高い遺伝子が発見されている。それに対して、ホリデイ構造の交叉点部分を特異的に切断するエンドヌクレアーゼについては大腸菌のホリデイ構造特異的エンドヌクレアーゼRuvCと相同性の高いものは枯草菌には存在しないことがわかっている。 そこでアミノ酸配列レベルでは相同性がないものの、大腸菌のRuvCと同等の機能・活性をもつホリデイ構造に特異的に働くエンドヌクレアーゼが枯草菌にもあると考え、その単離を試みた。ホリデイ構造をとるDNAを保持したアフィニティーラテックス粒子を作製した。対数増殖期の枯草菌破砕液より抽出を試みたがヌクレアーゼ活性は検出できなかった。しかし、活性はないものの十字型DNAを保持するラテックス粒子に吸着する蛋白が抽出されており、構造を解析している。RuvC様酵素の単離に関しては現在大腸菌のRuvA,B,C欠失株また枯草菌のRuvA,B欠失株の解析と平行して進めるべく、計画進行中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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