マラリア感染における防御免疫機構の研究-赤内型P.berghei強毒株NK65とその弱毒株XATを用いた検討-
Project/Area Number |
10166206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
善本 隆之 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80202406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇 誠治 群馬県立医療短期大学, 教授 (10056286)
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 赤内型マラリア感染 / 防御免疫機構 / IFN-γ / NO / NK細胞 / CD4^+T細胞 |
Research Abstract |
我々は、昨年まで赤内型弱毒株P.berghei XAT感染に対する防御機構におけるIL-12およびIFN-γの重要性を明らかにしてきた。本年度は、これらのサイトカインの下流に位置すると考えられる感染防御のエフェクター機構として、NK細胞とNOの関与について検討した。まず、強毒・弱毒感染で比較したところ、いずれもその活性や産生量が強毒株感染に比べ弱毒株感染で有意に高く感染防御との正の相関性が得られた。しかし、抗NK1.1抗体をマウスに投与しNK細胞を除去しNK活性がほとんど無くなってもParasitemia変化や脾細胞からのIFN-γ産生には有意な差は見られず、NK細胞の感染防御への関与は低いことが明らかになった。さらにiNOSノックアウトマウス(KO)に感染させても、Parasitemia変化やIFN-γ産生には有意な差は見らなかったが、このマウスへ抗IFN-γ抗体を投与するとParasitemiaが上昇し続け死亡した。また、CD4KOマウスでは、脾細胞からのIFN-γ産生が著明に低下し感染赤血球を除去できず死亡した。これらより、NO産生の感染防御への関与は低くCD4^+T細胞から産生されるIFN-γを介した他の機構の重要性が明らかになった。この機構として感染初期と後期に働く異なる二つの機構を考えている。前期は、非特異的防御機構、後期は抗体依存的なFcレセプターを介した食細胞の貪食やADCCによる機構を考え現在検討中である。また、rIL-12をiNOSKOマウスに投与してもコントロールマウスと同様にParasitemia上昇の遅れが見られ、rIL-12による防御機構の増強にもNOの関与は低く、さらに弱毒株感染で治癒したiNOSKOマウスは強毒株再感染によってもコントロールマウスと同様に感染赤血球を除去し、弱毒株によるワクチン作用にもNOの関与は低いことが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)