Project/Area Number |
10173205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平良 眞規 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60150083)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 脊椎動物 / アフリカツメガエル / 発生 / オーガナイザー / 胚誘導 / ホメオボックス遺伝子 / LIMドメイン / Xlim-1 |
Research Abstract |
Xlim-1とその活性化因子Ldb1との共発現により、アニマルキャップにおいてgoosecoied(gsc)の発現が上昇し、さらにgscプロモーター・レポーター遺伝子が活性化されることより、gscはXlim-1の標的遺伝子と考えられる。またXlim-1とOtx2の組合せ、およびXlim-1,Ldb1,Otx2の組合せによってもレポーター遺伝子は協調的に活性化する。一方、GscとPV.1はその活性化に対し抑制的に働く。本研究ではこの実験系を用いXlim-1と他の転写関因子との相互作用と、各転写因子のgscプロモーター上の反応エレメントの解析を行うことで、Xlim-1を中心としたgscプロモーターの制御機構の解明を試みた。 gscプロモーター上のXlim-1の結合部位は主としてUE、DE、PEの3つの領域に分けられる。そこでそれらを欠失させたレポーター遺伝子を用いてXlim-1とLdb1に対する反応性を調べた。その結果、UEの欠失、あるいはDEとPEを含む領域の欠失によりXlim-1/Ldb1あるいはXlim-1/Ldb1/Otx2によるgscプロモーターの活性化は大幅に減少することが示され、このことより複数の反応部位がXlim-1による活性化に必要であることが示唆された。次にDE中のOtx2/Gscの結合部位に変異を導入したコンストラクトについて検討したところ、Xlim-1/Ldb1/Otx2による活性化とPV.1による阻害効果はあまり影響されなかったが、Gscによる阻害は強く抑制された。このことはGscはDE領域への結合が阻害作用に必須であるのに対し、Xlim-1とOtx2にとっては必須でないことを示している。現在、PEの中のOtx2/Gscの結合部位に変異を導入したコンストラクトについて検討しているが、予備的実験ではこの変異はXlim-1/Otx2による活性化およびGscによる抑制には影響を与えないようである。そこでDEとPEの中のOtx2/Gscの結合部位の両方に変異を導入したコンストラクトを作成しさらに検討中である。またXlim-1とOtx2のタンパク質相互作用の可能性も考えられ酵母のtwo hybrid systemによる解析を始めている。
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