BDNFとNT-3遺伝子間のカルシウム依存的な対立的転写制御機構の解明
Project/Area Number |
10173211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
津田 正明 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (80132736)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ニューロン / カルシウム / BDNF / NT-3 / リン酸カルシウム / サイレンサー |
Research Abstract |
本年度は、初代神経細胞におけるプロモーター解析系の確立と、それによる脳由来神経栄養因子(BDNF)遺伝子プロモーター解析を目指した。同時に、神経細胞特異的発現ベクターの構築を試みた。 1. プロモーター解析系の確立: ラット大脳皮質初代神経細胞培養系で、リン酸カルシウムを用いてDNAトランスフェクションの条件検討を行った所、再現性よくBDNF遺伝子プロモーターのCa^<2+>応答性が測定できるようになった。この結果、従来からのCREBが関わった制御系とは異なったCa^<2+>応答系の存在の可能性が明らかになりつつある。また、Ca^<2+>シグナルで発現が抑制されるニューロトロフィン-3(NT-3)遺伝子に関して検討した所、この抑制は転写制御レベルで引き起こされていることが明らかとなった。現在、他のいくつかのCa^<2+>応答遺伝子のプロモーター解析も同時に進めている。 2. サイレンサーの転写抑制効果: 神経細胞特異的発現ベクターの構築のために、初代グリア細胞におけるサイレンサーの転写抑制効果について検討した。その結果、サイレンサーはグリア細胞では効いたが、ニューロンでは効かなかった。神経細胞の初代培養系ではグリア細胞の混在が問題になるが、このサイレンサーの適用でニューロン特異的に導入遺伝子の発現を誘導できる可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)