Project/Area Number |
10176206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩坪 威 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50223409)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | Lewy小体 / α-シヌクレイン / パーキンソン病 |
Research Abstract |
Lewy小体以外の異常蓄積物にα-synucleinが存在するかどうかを、多種類の変性疾患について検討し、多系統萎縮症(multiple system atrophy)の脳幹、小脳、基底核などの白質のオリゴデンドロサイトに出現するglial cytoplasmic inclusion(GCI)がα-synuclein陽性を示すことを見出した。presenilin 1,2,βAPPなどに変異を有するFAD脳においてα-synuclein陽性のLB及び関連病変の出現を検討した。約60%の症例で扁桃核及び近隣の側頭葉皮質にα-synuclein陽性のLB及びLewy neuriteの出現を認めた。家族性ADの原因遺伝子変異は、LBにおけるα-synuclein蓄積も促進する可能性があることを指摘した。各種培養細胞に野生型及びA53T変異α-synuclein cDNAを一過性もしくは恒常的に発現し、α-synucleinの局在、代謝、細胞形態・生存への影響を検討した。COS細胞の一過性発現系では、α-synucleinは細胞質及び一部核に局在した。Neuro2a,HEK293恒常発現細胞では主として細胞質に出現し、核も陽性を示した。ウェスタンブロットでは、大部分のα-synucleinは可溶性画分に回収され、18 kDaの1本のバンドを示した。これらの性質は変異の有無、C末端FLAG tagの有無により影響を受けなかった。2種類のα-synuclein特異モノクローナル抗体を用いたsandwich ELISAの樹立を試み、1〜5 ng/ml以上の濃度域でα-synucleinを定量可能な系を確立した。
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