Project/Area Number |
10177201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 進昭 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10250341)
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | MFH-1遺伝子 / ノックアウトマウス / 大動脈弓離断 / 血管形成 / リモデリング / エンドセリン受容体A / モノクロナル抗体 |
Research Abstract |
MFH-1遺伝子ノックアウトマウスは大動脈弓離断の症状を呈する。経時的観察から、MFH-1遺伝子は鰓弓動脈の初期形成には必要ないが、その後の大動脈リモデリングにおける大動脈弓への増殖、変換に必須であることが判明している。 組換えマウスMFH-1蛋白を用いてラットに免疫してモノクロナル抗マウスMFH-1抗体を得るのに成功した。この抗体を用いて、マウス由来細胞株他を検索したところ、筋芽細胞C2C12、線維芽細胞NIH/3T3,Balb/3T3、大動脈内皮細胞、大動脈平滑筋細胞のいずれにもMFH-1蛋白が発現していることが判明した。このことから、血管細胞や骨細胞に分化する前の前駆細胞ですでにMFH-1遺伝子は発現しており、その後の血管細胞や骨細胞への最終分化は他の誘導因子とMFH-1との協調作用により起こるという仮説が示唆された。 さらに、MFH-1ヌルマウスにおけるエンドセリン受容体A(ETA)遺伝子の発現をin situハイブリ法で検討した結果、野生型と差がないことが明らかになった。次に、ETAヌルマウスにおけるMFH-1遺伝子の発現を同法で検討した結果、野生型と差がなかった。このことから、MFH-1遺伝子とエンドセリン受容体A遺伝子は上流下流関係ではなく、むしろパラレルに大動脈弓血管の形成維持に関与していることが示唆された。機能的にこのことを検証するため、現在MFH-1/ETAダブルノックアウトマウスの作製を行っている。
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