Project/Area Number |
10177202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
倉林 正彦 群馬大学, 医学部, 助教授 (00215047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 良三 群馬大学, 医学部, 教授 (60207975)
新井 昌史 群馬大学, 医学部, 助手 (60270857)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | CARP / リモデリング / プロモーター / TGFβ / Smad / バルーン傷害 |
Research Abstract |
【目的】CARPは心筋細胞、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞に特異的に発現する。本研究では、血管系細胞における遺伝子応答における、CARPの役割を明らかにし、血管リモデリングの分子機構を解析する。【方法】ラットバルーン傷害後に形成される新生内膜にCARPが発現するか否か免疫染色にて検討した。ウサギ大動脈由来の血管平滑筋細胞C2/2細胞を用いて、各種生理活性物質による発現変化をノーザンブロットにより検討した。ヒトCARP遺伝子のプロモーター領域をルシフェラーゼベクターに接続したプラスミドを作成し、C2/2細胞にトランスフェクトすることによりCARPプロモーターの活性調節機序を解析した。また、TGFβによる細胞内情報伝達分子として重要なSmadによるCARPの発現調節について、SmadとのコトランスフェクションによるCARPプロモーター活性の変化を指標として解析した。TGFβのtypeI受容体の恒常型活性型ミュータントT204DとのコトランスフェクションによるCARPのプロモーター活性の変化を検討した。【結果】CARPはバルーン傷害後に形成される新生内膜に強く誘導された。C2/2細胞において細胞増殖を抑制するTGFβは、CARPmRNAの発現を用量依存的に、経時的に増加させた。また、TGFβはCARPのプロモーター活性を増加させた。Smad3の過剰発現はCARPプロモーター活性を増加させた。さらにTGFβのtypeI受容体の恒常型活性型ミュータントT204DはCARPプロモーター活性を増加させた。【考察】CARPは心筋細胞に非常に豊富に存在する校内蛋白であるが、バルーン傷害後に形成される新生内膜中の血管平滑筋細胞にも発現が誘導された。また、C2/2細胞においてTGFβはCARPの遺伝子発現を転写レベルで誘導し、その過程にSmad3が関与した。CARPはTGFβによる細胞内情報伝達経路でSmadの下流に位置し、TGFβシグナリングのメディエーターとして機能している可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)