Project/Area Number |
10180203
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒瀬 尚 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10261900)
|
Project Period (FY) |
1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | CTL / gp120 / HIV / Tgマウス / T細胞クローン / TCR |
Research Abstract |
HIV初期感染にCTLが重要な役割を果たしていることが示唆されているが、in vivoでの機能は多くが未知である。HIVに対するCTLの機能を明らかにするために、HIVenv特異的T細胞クローンRT1よりTCRα鎖およびβ鎖のcDNAをクローニングし、HIVenv特異的TCRトランスジェニックマウスを作製した。HIVenv特異的TCRトランスジェニックマウスのCD8^+T細胞をgp120のトランスフェクタントで刺激すると、in vivoの免疫を必要とせずにin vitroだけで強いgp120特異的CD8^+CTLが誘導されることを明らかにした。一方、CTLの分化の分子機構はほとんどわかっていないが、このマウスを用いることによりin vitroにおけるHIVenv特異的CTLの分化誘導機構の解析、および、HIVenv特異的CTLの活性化の制御機構を解明することが可能になった。また、TCR欠損T細胞ハイブリドーマに、RT-1のTCRα鎖およびβ鎖、さらにCD8αβ鎖を導入したHIVenv特異的T細胞を樹立した。そこで、今後は、この細胞を用いて抑制化ペプチド-I-10による各種タンパクのリン酸化パターンと通常のリガンドである P18IIIBによるリン酸化パターンを解析し、I-10によるT細胞の不活性化機序を解明する。また、HIV特異的CTLの感染防御への役割を調べるために、HIVゲノムを発現させたTgマウスやHIVenv-Tgマウスと交配した。このマウスによりCTLが生体内でどのように活性化されるか、また、HIVenvを発現する自己組織に対してどのような活性を示すかを今後解析する。
|