HIV転写調節因子Tatと相互作用する新規ヒストンアセチルトランスフェラーゼの解析
Project/Area Number |
10180204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | HIV / TFIID / Tat / Spl / NF-κB / two-hybrid法 / 転写因子 / one-hybrid法 |
Research Abstract |
HIVの転写調節反応には、Sp1、NF-κBがDNAエレメントに結合して働くこと、HIVウィルス遺伝子由来のTat因子が反応調節に関与することなどが示されている。しかしながら、Sp1が結合するとされるDNAエレメントはSp1コンセンサス配列とは異なり、他の因子が相互作用している可能性が考えられる。また、Tatにしてもその標的因子の解析は広く進められているものの、その中で決定的な因子は見出されていないといえる。本研究では、以上2点について新しい成果を得ることができた。 1) HIVプロモーターGCボックス領域に結合する新しいDNA結合因子GBFの単離と機能解析DNA結合性因子はDNAエレメントに結合する因子として捉えられ、同様の塩基配列にも結合するということから様々なプロモーターに働くことが考えられている。しかしながら、その因子がそのDNAエレメントに本来働くか否かについては不明である。そこでモデル系としてHIVプロモーターを用い、GCボックスに結合する因子を単離することに努めた結果、Sp1とは異なる新しいタイプのzinc finger因子GBFを単離し、その解析を行った。また、複数のDNA結合蛋白質が同じDNA塩基配列を認識することが知られているが、その活性がどのように制御されているかについて検討を進めた結果、両者を区別する活性の存在することが明らかとなった。 2) Tat相互作用因子Tip60のリジン特異性の決定とモデルの検討 ヒストンアセチル化酵素とリジン特異性に関して、提唱したモデルを検証する目的でTip60のアセチル化部位を決定したところ、グループA、B(クラスI)をアゼチル化することが判明した。この結果はモデルを支持するばかりでなく、Tip60がクラス特異的な新しいタイプのHATであることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)