Project/Area Number |
10180218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
麻生 真理子 九州大学, 薬学部, 助手 (30201891)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | HIV-1インテグラーゼ / リジン / ラクタム |
Research Abstract |
酵素と基質となるウイルスDNAとの特異的結合に重要であるリジン残基を修飾することにより酵素のDNA結合能を低下させるという戦略によりHIVインテグラーゼの阻害剤を開発することを目的とし、アミンを効率良く修飾する活性基を基質となるオリゴヌクレオチド21merや、高い酵素結合能が報告されているヌクレオチド誘導体に組み込み、酵素反応を行い、阻害剤としての活性を検討を計画した。2,5-dimethoxy-2,5-dihydrofurfuryl alcohol(1)のリン酸エステルを3'末端に有するデオキシアデノシン誘導体(pA)、デオキシシチジン誘導体(pC)、デオキシアデニルデオキシシチジン誘導体(pApC)を合成した。また1をチミジンの3'末端に導入したホスホルアミダイト試薬を合成し、酵素反応の基質21mer5'-GTG TGG AAA ATC TCT AGC AGC AGT-3'とその相補鎖3'-CAC ACC TTT TAG TCG TCA-5'のTの位置に組み込んだ。pA、pCは酸加水分解後中性条件下高収率でアミンを修飾し、ラクタム体を与えた。1を導入した21merはギ酸で加水分解後アミンと反応し30%程度の収率でラクタム体を与えた。現在用いているHIV-1インテグラーゼはヌクレアーゼが混在しているが、pA(1.8mM)とHIV-1インテグラーゼを室温で反応させた後、基質21merと反応させたところ21merのバンドのみが検出され、混在するヌクレアーゼと共に21merから19merを生成するインテグラーゼが阻害されたと考えている。今後純度の高いインテグラーゼを用いると共に、選択的阻害を目指し他の基質を検討する予定である。
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