Project/Area Number |
10181226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
戸所 一雄 理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 副主任研究員 (80172170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 由香 理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 協力研究員 (40281620)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 赤芽球 / 巨核球 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
先ずMAPキナーゼの赤血球分化における役割を調べた。p38とJNKの活性化が赤芽球分化に必要であることを見出したが(Blood92,1859,1998).環境ストレスにおいてもp38とJNKが活性化されアポトーシスが誘導されることが知られていた。本研究では特定条件下でストレスをかけても赤芽球分化が誘導されることを見出した。アポトーシスと細胞分化においては同じMAPキナーゼが活性化されるが、ストレスの強度や時間等の条件の違いによってアポトーシスも細胞分化も誘導できた。アポトーシスと細胞分化の決定はERKとp38/JNKの活性化のバランスと、p38/JNKの活性化の時間の違いによって決定されていることが判明した(Blood印刷中)。またEpo刺激によってJNKを活性化するHPKlキナーゼが活性化しHSlがリン酸化されることを見出した(Blood印刷中)。赤血球分化でのSTAT5の関与を証明した(B1ood92,1104,1998)。さらにEpoで赤芽球分化が誘導できる細胞株を用いてDD法で、誘導発現する新規遺伝子群を多数単離した。その中でMycに結合する新規転写因子Eig-1を見出し、強制誘導発現するだけで赤芽球分化が誘導できた。この因子は細胞増殖を抑制し細胞分化ヘスイッチする因子であると考えられた。さらに巨核球からの血小板放出に関わるシグナル因子を同定し、NFE2ノックアウトマウスから下流で働く新規因子を複数単離し解析している。
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