Project/Area Number |
10201205
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
庄司 興吉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30061203)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町村 敬志 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00173774)
矢澤 修次郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20055320)
古城 利明 中央大学, 法学部, 教授 (70055185)
吉見 俊哉 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (40201040)
吉野 耕作 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (50192810)
菅谷 実 慶應義塾大学, メディア・コミュニケーション研究科, 教授 (10235856)
|
Project Period (FY) |
1998 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥21,800,000 (Direct Cost: ¥21,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
|
Keywords | 情報化 / 情報主義 / 新帝国 / コンピューター・ネットワーク / グローバル・メディア / 英語の地域化 / アメリカ化 / 新しいライフスタイル / 情報化社会 / ディジタル・デヴァイド / 国際マスコミ / インターネット / アジア英語 / アメリカ的生活様式 / グリーバリゼーション / 情報革命 / シリコンヴァレー / ディジタル・ディヴァイド / グローバリゼーション / アメリカ社会 / シリコンバレー / デジタル・ディヴァイド / 砂時計型の階層構造 / アジア太平洋社会 / アメリカニゼーション / 情報・文化共同体 / 情報ハイウエイ / 金融と世界市場 / アジアのエスニシティ / 多言語・多文化と情報共同体 |
Research Abstract |
昨年度までの研究を、データの整理と理論的検討の成果をふまえて、最終的にまとめ上げた。詳細は総括班のニューズレターに発表されるが、概要は以下のようである。 1)アメリカにおける情報化の進行と新帝国化の危惧:1980年代から90年代にかけて、アメリカは情報化を機軸に復活し、世界に大きな影響を及ぼすようになってきた。情報化の一方の軸は、コンピュータの開発と世界への普及であり、この基礎に資本主義を越える「情報主義」の形成があった、という説も現れている。他方、もう1つの軸はグローバルメディアの生成と展開で、国際ケーブル・ニューズ・ネットワーク(CNNI)はアメリカ的放送環境のなかから生まれ、いまや世界のニュース放送を支配するまでになった。これら情報化の面からの支配をふまえて、アメリカは21世紀にかけて一国主義的行動をとることが多くなったので、「新しい帝国」の出現を危惧する声が高まっている。 2)アジア太平洋地域における情報化の進展と文化・社会変容:以上の影響下で、アジア太平洋地域にはコンピュータ・ネットワークが形成され、グローバルメディアが普及して、国際語としての英語の質が地域的に変化したり、人間の身体観に変化が生じたりしている。この地域のアメリカ化は戦前からのものだが、戦後の冷戦期間中に「基地」と「消費」が分離され、とくに日本本土で肥大した「消費」が、いまや情報化と結びついて中国にも浸透しつつある。アメリカ化は、生活と意識のレベルに至るまでのアメリカの支配を意味するが、そこから同時に、それを越える新しいライフスタイルも現れようとしている。 3)世界システムのなかのアメリカ・アジア太平洋と近代化の帰趨:これらを総合すると、アメリカ・アジア太平洋には世界システムの一環としてのUSセントリック・システムが形成され、そのなかで西洋に発した近代化の行方が問われているといえる。
|