近代国家の形成における訴訟法・訴訟制度の変革と役割
Project/Area Number |
10620003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Fundamental law
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西川 洋一 東大, 法学(政治学)研究科, 教授 (00114596)
|
Project Period (FY) |
1998 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 法制史 / 国制史 / 訴訟法 / 都市法 / 証拠法 / 糺問手続 / 文書主義 / 上訴制度 / 近代国家 / 立法 / 法学 / 民事訴訟 |
Research Abstract |
この期間は、主に中世中期のイタリアおよび中世後期のドイツ都市における訴訟法と裁判実務の研究を行なった。 (1)イタリア都市における文字文化の急速な発達とそれが独特の形で訴訟法に反映されている状況について、最近の研究をもとにして検討した。文字文化の発展の一つの重要な動因が、都市諸権力の行為の事後チェックということにあることが確認され、訴訟法における上訴制度の形成が、これと同じ歴史的文脈にあることが明らかにされた。亦、これとの関連で、これまで研究を深めてきたシチリア王国勅法集成の訴訟法における発展との類似性も明らかになり、この13世紀南イタリアに形成された特異な王国と北イタリア諸都市とにおける国制と法の発展の比較という、興味深い問題がはっきりと姿を現わした。 (2)ドイツ都市における参事会を中心とする早期的な高権的支配体制の形成とそこにおける訴訟法の発展を、イタリアとの比較において検討した。この結果、具体的な発言形態には様々な相違があるとはいえ、中世中期イタリアと中世後期のドイツの都市の間の発展の並行性について、今後さらに検討が必要であることが明らかになった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)