神経芽腫細胞における生物学的特性の解析とin vivoでの変異
Project/Area Number |
10670725
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
駒田 美弘 三重大学, 医学部, 教授 (80186791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 小麗 三重大学, 医学部, 助手 (90260603)
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Project Period (FY) |
1998 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 神経芽腫 / フローサイトメトリー / 微少残存腫瘍細胞 / モニターリング / 生物学的特性 / Fas受容体 / Bcl-2蛋白 / P糖蛋白 |
Research Abstract |
1,3カラー染色を用いたフローサイトメトリーにより、初発時神経芽腫症例(59例)の骨髄、および末梢血細胞から、CD45-/CD56+/CD9+の表面形質を示す腫瘍細胞の検出を行った。神経芽腫細胞は、病期IVの進行例の初発時の骨髄(10/10例)と末梢血(6/7例)、および病期IVsの骨髄(1/3例)と末梢血(1/2例)に検出され、サイトロジーからは陰性と判断された検体においても、腫瘍細胞の存在が確認された。初発時の骨髄、末梢血を用いて、フローサイトメトリーとtyrosine hydroxylase(TH)のRT-PCRによる残存腫瘍細胞の検出を同時に試みたが、両者の結果は非常によく一致していた。また病期IVの10例においては、本法により、化学療法の施行とともに骨髄、末梢血中の腫瘍細胞が次第に減少し、消失する経過をモニターリングすることが可能であり、自家幹細胞移植併用大量化学療法に用いる移植細胞の採取時期の決定に有用であった。 2,病期IV症例の化学療法施行後の経過観察からは、4例の寛解を維持している症例においては、フローサイトメトリー、およびTHのRT-PCRによるいずれの解析方法によっても、骨髄中の残存腫瘍細胞は陰性となっていた。しかし、骨髄再発が認められた6例においては、肉眼的に再発が確認される2〜3ヶ月前に、フローサイトメトリーにより微少残存腫瘍細胞がすでに陽性となっており、再発の早期診断に本法が有用であることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)