脊柱靭帯骨化症の病因候補遺伝子の臨床例における変異の検索
Project/Area Number |
10671343
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
後藤 澄雄 千葉大, 医学部, 講師 (10143273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 正庸 千葉大学, 整形外科, 助手 (00220244)
守屋 秀繁 千葉大学, 整形外科, 教授 (30092109)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 脊柱靭帯骨化症 / 遺伝子 / twy mouse |
Research Abstract |
脊柱靭帯骨化症の原因遣伝子の解明のため、2種の脊柱靭帯骨化症モデル動物の原因遺伝子についてヒト脊柱靭帯骨化症症例における解析を目的とした. 第一に、モデルマウスのひとつであるtwyマウスの原因遺伝子の同定に成功した.連鎖解析により決定した遺伝子座の中にNucleotide pyrophospharase(Npps)という候補遺伝子を同定し、そのmRNAの塩基配列を罹患個体と正常同胞について解読し比較した結果,罹患個体にnonesence mutationの存在することを発見した。twyマウスにおいては、石灰化抑制作用を持つと考えられるNppsの酵素活性が、このmutationにより喪失もしくは著しく減弱し、石灰化が亢進したために、骨形成が亢進しているものと考えられ、NPPSは脊柱靭帯骨化症の原因遺伝子の候補のひとつである. 第二に、脊柱靭帯骨化症症例のDNA収集を行った.多分節型および広範型の頸推後縦靭帯骨化症患者130例のDNAを収集した.さらに対照となる非骨化症症例90例のDNAを収集した. 第三に、twyマウスの原因遺伝子NPPSについて、患者症例におけるmutation searchを行った.まずヒトNTPS遺伝子について、すべてのexonのexon-intron junctionのsepuenceを行い、genomic structureを決定した、そして各exonについてSSCPのための36組のPCRを設定した.患者症例35例について、SSCPを施行した結果、病因となるようなmutationはみられなかったが、7カ所に多型を見いだした.今後、患者症例を追加してSSCPをさらに行っていくとともに,この7つの多型について、患者例と非患者例との間での出現率を比較することにより、association studyを行う予定である. 第四に、もうひとつのモデル、Zukker fatty ratの原因遺伝子であるレプチン受容体遺伝子について、脊柱靭帯骨化症への関わりを検討するため,同一遺伝子異常のあるマウス(db/db)について、異常骨化の発現を検討した.6ヶ月齢のdb/dbマウスにおいては組織学的に脊柱靭帯骨化の発現はみられなかった.患者症例におけるレプチン受容体遺云子のmutation seachについて、現在SSCPのためのPCRのテスト中である.
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Report
(1 results)
Research Products
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