両面培養システムによる実験的ヒト子宮内膜モデル作成とその機能形態学的解析
Project/Area Number |
10671520
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田口 誠 医科歯科大, 助手 (50251525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 俊郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50126223)
麻生 武志 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60093176)
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Project Period (FY) |
1998 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 子宮内膜 / 細胞外基質 / テネイシン / 細胞増殖 / 免疫組織染色 / 脱落膜 / エストロゲン |
Research Abstract |
これまで、ヒト子宮内膜から分離された上皮細胞と間質細胞を用い、両面培養用type-1コラーゲン膜を用いて継代培養を行い、性ステロイドホルモンの環境下に、形態学的観察を行ってきた。本年度はヒト子宮内膜の増殖能に注目し、正所性と異所性の子宮内膜での上皮・間質の相互作用における細胞外基質の関与について探求した。異所性子宮内膜として子宮筋層内の子宮腺組織(子宮腺筋症)を対象とした。これらの子宮内膜は同意の得られた子宮腺筋症14症例より採取し、凍結切片を作成した。細胞外基質成分として、コラーゲンtype4、テネイシン、ラミニン、フィブロネクチンを取り上げ、免疫染色、ウエスタンブロット法、コンピューター画像解析法にて検討した。免疫組織染色は、streptavidin peroxidase法と同時にalka1ine phosphatase法を加え、細胞増殖マーカーki-67との関係を調べた。結果は、コラーゲンtype4、ラミニン、フィブロネクチンは、異所性子宮内膜において正所性と極めて類似した発現パターンを示した。しかし異所性子宮内膜中のテネイシンは、増殖期、分泌期を通じて強く発現しており、正所性とは異なった発現様式を示した。また、子宮腺上皮の増殖細胞はテネイシンとその発現が同様であることより、上皮-間質の相互作用を介したテネイシンと細胞増殖との密接な関係が考えられた。以上、種々の子宮内膜の機能調節と細胞外基質の間に強い関連性があることが証明された。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)