思春期における親子関係の構造とその変容に関する縦断研究-行動観察法による家族コミュニケーションの分析を中心に-
Project/Area Number |
10710045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
平石 賢二 三重大学, 教育学部, 助教授 (80228767)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 親子関係 / 思春期 / 家族コミュニケーション / 思春期・青年期 / コミュニケーション |
Research Abstract |
<目的>本研究プロジェクトは思春期における親子関係の構造が加齢と共にどのように変容していくのか、また親子関係におけるコミュニケーションのあり方が思春期の子どもの人格にどのような影響を及ぼしているのか検討することを目的としている。 <研究I>親子関係の構造をとらえるための方法としては、Grotevant&Cooper(1986)などが提唱した個性化モデルを参考にした。このモデルは親子関係の質を独自性individualityと結合性connectednessの相互作用によって説明するものであり、集団意思決定課題に取り組む際の言語的コミュニケーションの分析を通して測定するものである。研究Iでは、予備的段階として、大学生とその両親を対象にしてその課題を実施し、三者の家族コミュミケーションの構造を探索的主成分分析と階層的クラスター分析によって検討した <研究II>中学生1年生から3年生までを対象に文章完成法を実施し、思春期の親子関係をとらえる上で、研究Iによって測定された独自性と結合性の相互作用の視点が有効であることを確認した。 <研究III>研究IとIIの結果をふまえ、思春期の親子間コミュニケーションを測定するための尺度を開発した。そして、中学1年生から3年生までを対象にその尺度を用いた調査を実施した結果、尺度の因子的妥当性(独自性と結合性から構成)が確認された。また、学年と性の要因を考慮した2要因分散分析の結果、母子関係における独自性は相互に学年差があり、3年生の独自性の表出が最も高かった。性差については、母子関係における相互の結合性で女子は男子よりも高く、母親から子どもへの独自性の表出は女子の方が高く認識していた。また、親子関係における独自性と結合性は子どもの自己実現的態度や対人的積極性、自己閉鎖性などと有意に相関していた。今後もこの尺度を用いた縦断調査と行動観察法の併用を継続的に行なっていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)