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「農村来住者」の定着状況と地域内での社会関係に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 10710105
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionIwate Prefectural University

Principal Investigator

小野澤 章子  岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (30291850)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords移動 / 定住 / 地域社会 / 都市 / 農村 / 新規就農
Research Abstract

(1)資料等の分析による全体的把握
国内の社会移動および農村生活などに関する文献・資料等、また国、地方自治体の資料等を収集・分析した結果、農村来住者の定着を左右する大きな要因としては、人口増加・定着等を目的とした定住促進事業が地域社会のなかで果たす実質的な機能が挙げられる。事業内容別の類型化をすれば、居住、結婚出産、生業(特に農家)などの情報提供などが挙げられるが、実際には情報量が不十分であるなど、行政が当初設定した効果をあげられずにいる場合も多く、高まる「田舎暮らし」ニーズとのギャップを生んでいる。単に人口が増加するという行政にとってのメリットではなく、実際に村外からの住民を受け入れる主体(地域全体)の側のメリットがはっきり示されていないことが背景にあると思われる。また、過疎防止政策など人口定住政策全体における、都市住民の農村定住化事業の位置づけがいまだ明確でないことも指摘できる。
(2)事例研究による問題点の整理
具体的な状況を特に定住に成功した事例を中心に把握した。その結果、(1)来住者の特性については、例えば農業や芸術活動というようなはっきりとした経済的・社会的活動をもっていること、(2)地域社会と来住者との関わり方については、清掃活動などの共同的地域活動や地域のお祭りなどの文化的活動に対して来住者に積極的な参加意思があり、受け入れ側にもその体制があること、さらに(3)旧来の村落的ネットワークとの関係については、都市生活者としての自らの特性の違いをむしろ明確にすることなどが、定住の要件として重要な意味をもつことが明らかになった。また、(4)「定住」というより都市と農村を行ったり来たりする生活パターンも多く見受けられ、大都市からの物理的な距離も結果的には重要であることを示している。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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