Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究は,知的障害児・者の自傷行動への対処マニュアル作成に関する研究であり,本年度が最終年度であった. 本研究の対処マニュアル作りは,本研究の前の研究にあたる「知的障害児・者の自傷行動の分類と対処法選択に関する研究」において作成された自傷行動分類試案をもとに行なわれた.現在有効性が確認されている応用行動分析の技法の選択に関する指針を,この自傷行動分類試案そって構成した.この指針は,刺激獲得型,外部刺激遮断型,内部刺激遮断型,正の社会的強化型,負の社会的強化型に関して対個体,対環境に対する技法選択の階層的な取り組みを示し,さらに悪化を招く可能性のある技法,危機介入時の技法などを整理した.特異的臨床型と混合型の取り組みも整理を行った. また,この指針に基づく技法選択を円滑に行うために「自傷行動の対処法を選択するための情報収集に関する手引き」を作成した.作成されたこの手引きは,I.対象者について,II.本人の自傷行動の特徴,III.自傷行動分類のためのアセスメント情報、IV.取り組みの場と主体者に関する情報,V.選択技法のリストと効果のモニター,VI.危険性の評価と危険性に対するマネージメント,VII.技法選択における同意の過程,(別紙)自傷行動の取り組みにおける合意内容の大きく七つの部分から構成されている. また,自傷行動の分類試案と技法選択の指針の有用性を2名の自傷行動のある発達障害児に対する事例研究を実施した.第一事例,第二事例とも,自傷行動の分類試案と技法選択の指針の有用性をしめす資料をうることができた.また,第二事例からは,実際の指導における注意点を抽出することができた.
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