周辺的生業からみた自然観、労働観に関する環境民俗学的研究
Project/Area Number |
10710143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | The University of Tokyo (1999) Hokkaido University (1998) |
Principal Investigator |
菅 豊 (管 豊) 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90235846)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 周辺的生業 / 遊び / 生業複合 / 持続可能性 / 環境 / 技能 / 技術 / 身体性 |
Research Abstract |
平成11年度は、前年度に引き続いて、集団にとって重要とされている中心的生計活動の蔭で、脈々と受け継がれてきた周辺的生業(minor subsistence)に関して、フィールド・ワークを主体とした基礎的な聞き取り調査、参与観察、映像記録などを行った。具体的には、沖縄県における闘牛と伝承的家畜飼育を中心として調査対象とした。この調査対象は、本研究の中心的対象である伝承的な周辺的生業と位置づけることができる。本研究の基礎調査の結果、その周辺的生業は、従来、生態人類学や民俗学において、生業研究の基本的な視点であった、多資源適応、あるいは危機回避の戦略、商品経済への拡大などという生態的、経済的な要因からは理解できないような様相をもつことが明らかになった。そこには、経済的なメリットが失われても、その生業を継続する大きな動機が存在していたのである。最終的に、本研究では、現実に今でも存在している、人間と環境との多様な伝承的関係性の実態をつぶさに観察することによって、伝承的な生業の内部に新たな価値を付与する意図的な不完全性を発見した。その不完全性は、1、経済レベルの不完全性、2、技術レベルの不完全性、3、所有レベルの不完全性に分けられる。これらの不完全性が、労働に本質的な楽しみを付与し、その活動の背景に存在する環境への負荷を低減させるのに寄与している
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)