Project/Area Number |
10710204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国文学
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music (1999) The University of Tokyo (1998) |
Principal Investigator |
杉本 和寛 東京芸術大学, 音楽学部, 講師 (40282545)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 忠臣蔵 / 赤穂浪士事件 / 事件と文芸 / 赤穂浪士 / 実録 |
Research Abstract |
1,昨年度(平成10年度)に引き続き、赤穂浪士事件に関する資料の閲覧と調査、および収集をおこなった。東京での国会図書館・東京大学総合図書館等の調査をはじめ、京都・大阪・名古屋等への出張調査がこれに該当する。当科学研究費補助金によって、多数の複写物および、写本『赤穂鐘秀記』などを資料として購入することができた。 2.資料のデータベース化について、浮世草子に関しては、赤穂浪士物の第一作である『傾城武道桜』(宝永2刊)本文のデータを完了し、『傾城播磨石』(宝永4刊)・『傾城伝授紙子』(宝永7刊)・『忠義武道播磨石』(宝永8刊)等についてもデータ化の作業を遂行中である。実録に関しては、最初期のものと思われる『介石期』のデータベース化を終え、本文の異同について調査中である。また、上記『赤穂鐘秀記』や私費にて購入した『赤穂精義内侍所』・『新撰大石記』についても随時データ化を行っている。特に享保初年頃までに成立したと思われる『新撰大石記』については、『介石記』を頻繁に引用しており、当事における『介石記』に記事に対する信頼性を窺わせるものであり、より精査をおこなうことを予定している。 3.平成11年度の東京芸術大学における総合講義におけて(平成11年12月17日)において、事件の虚構化のプロセスと文芸化という観点から論じた。一般的に事件が様々な情報によって肥大化していくパターンによって説明できる部分と、赤穂事件特有の虚構化の様子について解説をしたものである。
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