Project/Area Number |
10710230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岡田 尚子 大阪外国語大学, 外国語学部, 講師 (00263179)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Usage-Based Model / 分詞構文 / HAVE構文 / 意味変化 / 意味のネットワーク / 所有格 / Subjectification / 認知言語学 / 通時的研究 |
Research Abstract |
(1)sit,stand,lie等姿勢動詞とその補語の発展を、通時的観点から検討した。元来は静的姿勢に付加詞的・副詞的役割を果たしていた分詞形(よって分詞構文の変種だった)が、次第に情報価値を担うようになり、形容詞や時には名詞もその補語として許容されるようになる推移を、言語発達・変化に対し近年提唱されるUsage-Based Modelに基づいて研究。成果はWorkshop:Motivation in Grammar(ドイツ・ハンブルク大学)にて発表。 (2)英語分詞構文の意味ネットワークを共時的に検討した。この表現の基木的意味は<同時性>で、それが時間ドメインに適用されると付帯状況・様態用法が、概念ドメインに適用されると因果関係や譲歩関係、概念的階層関係などの意味が得られる。また<同時性>に絡み生じるFigure-Groundという知覚・認識上の非対称性も、各々形を変えて現れる。時間ドメイン適用例では事態のアスペクト解釈の違いとして、概念レベルでは推論における原因-結果、根拠-結論、前提-帰結といった非対称性として、それぞれ現れる。最後に同様のことが日本語のテ接続でも観察されることを確認。但し相違点として、英語で表現可能な<後続性>が日本語では不可能であり、これをTalmy(1991)の語彙化パターン類型論と比較平行させ、違いの生じる理由を探った。成果は筑波大学東西言語文化特別プロジェクトにて発表。 3)英語HAVE構文の通時的発展の研究。補文構造が形容詞から分詞形、動詞原形へと徐々に発展すること、動詞haveもその推移に先立って経験を表す抽象的な意味へと発展を見せること、また形式の類似する知覚動詞構文及び使役構文との類推に基づき構文全体の意味が発展したことを、Usage-Based Modelで説明。成果はLAUD(ドイツ・ランダウ大学)にて発表。 *尚、研究活動はすべて戸籍名ではなく通称である「早瀬尚子」の名称で行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)