Project/Area Number |
10730051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飯野 正幸 東北大学, 大学院・経済学研究科, 文部教官助教授 (70202835)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 資産評価理論 / 均衡と裁定 / 効用理論 / 均衡 / 裁定 |
Research Abstract |
具体的実績としては,平成11年10月23日(土)、滋賀大学経済学部に於ける日本経営財務経営学会・第23回全国大会報告「資産評価と効用理論」がある。そこでの主な論点は、1.文献研究(レビュー)、(1)独立性の公理を緩和する流れとして、ノイマン=モルゲンシュテルン型効用(von Neumann-Morgenstern)から非期待効用(non-expected utility preference)へと拡張する方向をとらえた。(2)心理学との関係。2.ファイナンス論における効用理論の意味と考え方をとらえた。(1)資産評価理論(asset pricing theory)において、効用関数の果たす意味を検討するかを見た。その端緒として、公理体系のなかの独立性(independence axiom)の意味をとりあげ、ここに視点をしぼって考察をはじめた。その一つの方法として、喜怒哀楽という人間という人間の感情、リスクに対する態度、リスクに対する態度、実用性(プラグマティズム)などを、どのように考えるかという点で、心理学との連関を調べている。(2)ポートフォリオを分散することの意味を考え直すことが大事である。3.功利主義について、定義づけにさかのぼって考える必要があることが分かった。このことは、近代経済学において、主に「理論と実証」、「規範と現実」という観点から、つねに意識されつづけてきたが、最近急速に、マクロ的観点から、問題を問い直す姿勢が提起され、この2年間の研究成果を糧として、これからの本格的研究につなげたい。
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