Project/Area Number |
10740243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Stratigraphy/Paleontology
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
RICHARD William Jordan (JORDAN Richard William) 山形大学, 理学部, 助教授 (90260455)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | Rhizosolenia属 / Proboscia属 / 進化 / 珪藻 / 層序学 / 中新世 / 鮮新世 / 第四紀 / ODP / DSDP / 古第三紀 / 白亜紀 |
Research Abstract |
今年度は新第三紀と第四紀の試料のProboscia、Rhizosolenia属のカタログを作成した。ここではノルウェー海、北太平洋の海成堆積物と北海道、いわき市で採取した試料を用い、中新世の2属の進化を観察した。中新世では多様な群集と急激な形態的変化がみられる。中新世前期のProboscia属の種類は漸新世の化石群集とほぼ同様で、特に全種でproboscisにridgeが存在する。また同時代のRhizosolenia属の1系列(R.norwegicaの系列)にもridgeが存在する。一方、中新世中期から後期までのProboscia属の全種のproboscisにridgeは認められない。また、この期間のこの属には2系列が認められ、一つの系列の特徴は、長く直線的で、polarとspinulaeが明瞭で大きく、穴列が側面にのみ存在することで、他の系列は、直線的でspinulaeが同じサイズで、proboscis全体を穴列が覆っていることである。これら2系列は漸新世後期に出現し、中新世に更に進化したと思われる。他方、同時代にR.norwegicaの系列の長い殻は短く曲線になり、結果的にこの系列はR.miocenicaグループとして進化した。中新世から鮮新世までRhizosolenia属の他の系列は、各種の特徴的な部分がとげの先端からとげの末端まで時代が進むにつれて移動す同傾向を示す。鮮新世前期にはProboscia属の1系列のproboscisが太くなっている。この系列は鮮新世後期南極では絶滅したが、北極ではこの系列のproboscisはcreasesを発生し、後にこのcreasesはridgesに進化した。現在、この系列のproboscisに同じridgesが認められる。更に、このridgesと白亜紀の種のproboscisのridgesが同様らしいということが分かってきた。
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