Project/Area Number |
10740385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物形態・構造
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 正則 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30257349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正則 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30257349)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 概日時計 / リズム / メラトニン / セロトニン / セロトニン N-アセチルトランスフェラーゼ / コオロギ / プラナリア / N-アセチルトランスフェラーゼ / 胚発生 / 孵化 / Gryllus bimaculatus |
Research Abstract |
コオロギ Gryllus bimaculatusの卵(おそらく胚)にメラトニンやその合成酵素の1つであるserotonin N-acetyltransferase(NAT)が存在し、発生過程に伴って著しい変化を示すことを明らかにした。さらに、胚発生中期のコオロギ卵におけるNAT活性は概日リズムを示し、このリズムは明暗周期に同調することを発見した。以上の結果によって、コオロギでは胚発生中期には概日時計の構造が既に形成され、機能していることと、この概日時計は明暗周期に同調する機構を保持していることを証明した。同時に、概日時計の構造形成や機能開始に対して、メラトニンが関与している可能性を示した。 コオロギ胚を幾つかの光条件下で培養し、この胚が孵化する時刻を調べた。その結果、明暗周期下では明期の初期に孵化が起こることと、この現象は恒暗条件下でも起こることを発見した。加えて、母体由来の因子がこの時計の機能に対して影響を及ぼすのではないかという可能性を示した。 プラナリア Dugesia japonicaにメラトニンが存在することと、その合成経路を明らかにした。また、メラトニンの前駆体であるセロトニンがプラナリアの神経系(おそらくニューロン)に存在し、プラナリアにおけるセロトニン含量は真夜中に最低値を示す日周リズムを示し、このリズムは恒暗条件下でも維持されることを明らかにした。 メラトニンがヒト卵巣で合成されることを明らかにした。メラトニンがマウス卵の受精と卵割を促進することを明らかにした。
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