Project/Area Number |
10750081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機械工作・生産工学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University (1999) The University of Tokyo (1998) |
Principal Investigator |
梅田 靖 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40242086)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 製品ライフサイクル / メンテナンス / インバース・マニュファクチャリング / リモートモニタリング / 経年劣化 / ライフサイクル管理 |
Research Abstract |
本研究は、環境問題、特に廃棄物問題の解決に向けて、製品ライフサイクルの閉ループ循環化を実現する一手法として、機械のライフサイクルを適切に管理するシステムを開発することを目的とした。その方法として、既存のメカトロニクス機械を対象に長期にわたり使用履歴を収集し、そこから、機械各部の状態、特に劣化状況を把握し、そのデータに基づき、メンテナンスの支援、および、機械使用後の機械の再生、部品の再利用、リサイクルなどの適切な処理計画を支援するシステムの構築を行うこととした。 長期にわたる使用履歴情報の収集、および、分析の結果、以下のことが明らかになった。 1.データ収集中、数回の故障が発生したが、その故障の発生の検知に成功した。また、故障原因の同定のために有効な情報を抽出することが出来た。ただし、今回使用した実験システムでは、必ずしもセンサの数が充分でなく、故障原因を100%同定することは出来なかった。 2.劣化に関しては、顕著な劣化を示す機能(例えば、今回対象として機械の場合、画像濃度など)については充分にその傾向を把握可能で、予防保全を行うことが可能なことを検証した。一方、劣化傾向がそれほど明かでない機能に関しては、センサ誤差の時間的な増大などにより、必ずしも有意な情報を獲得できなかった。 これらの問題の解決のためには、自己調整機能を持つセンサとその情報処理装置を多数分散配置し、対象機械自体が自己の劣化を管理するような機械システムのアーキテクチャを開発することが必要である。このように、本研究では、従来メンテナンス工学が対象としてきた、専門の保全要員が常駐している大規模装置と異なり、ほぼメンテナンスフリーを前提とした耐久消費財の劣化傾向管理を行う場合の課題が明確になった。
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