Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
能動的音響制御を一次元音場に対して適用する際に問題となる,ハウリング現象の効果的な抑制手法について,研究を行い,下記のような実績を得た。 前年度の成果として,制御音源を2つ用いるハウリング抑制手法を提案し,数値シミュレーションによってその効果を確認している。今年度は本手法について詳細なシミュレーションおよび実験を行い,その効果を定量的に確認した。 まず実験装置として内径200mm,全長3700mmのL字形円筒ダクトを作製した。実際の実験装置をモデルとして,境界要素法により音響特性を求め,その特性に基づきシミュレーションを行った。その結果,2音源を用いるハウリング抑制手法を適用することで,効果的にハウリング現象を抑制し,良好な制御が行えることを確認した。 次いで簡易無響室内で実験を行い,実験的に効果の確認を行った。 実験は,提案する抑制手法と,一般的なハウリング対策である,ハウリングキャンセラとを比較した。ハウリングキャンセラは,制御音源から参照マイクへ至るハウリング経路と並行に,この経路の影響を打ち消す形で制御系内部にディジタルフィルタを挿入する方法である。実験の結果,以下のことを確認した。 1 提案する手法により,ハウリングを抑制し,安定した制御を行うことができる。 2 制御対象周波数範囲100〜400Hzにおいて最大で約30dBの消音効果がある。 3 提案する手法はハウリングキャンセラに比較して低周波数領域での消音効果が高い。 4 2つの制御音源間の距離を短く(0.35m)すると,高い周波数(400Hz程度)のおいて効果が高く,距離を長く(0.5m)すると低い周波数(200Hz程度)の制御効果が高くなる。
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