Project/Area Number |
10750222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Electronic materials/Electric materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
出町 和之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (00292764)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 磁束量子動力学 / 重イオン照射 / 回転損失 / 浮上力劣化 / 超電導磁気軸受 / 高温超電導体 / ピンニングセンダ / イオン照射 / 臨界電流密度 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までに開発した磁束量子動力学シミュレーションコードに格子ガスオートマトン法における粒子移動のルールを適用することにより、計算の高速化を行なった。これによりCPU時間を約1/10と大幅に短くすることができた。さらに改良後のコードを用い、アキシャル型超電導磁気軸受における回転損失(回転数劣化)のシミュレーションを行ない、回転損失の重イオン照射量、浮上ローター不整磁場振幅、ローター回転数に対する依存性を調べた。この結果、回転損失が重イオン照射量に対して指数関数で減少することが分かった。このことより、超電導磁気軸受の回転損失抑制手法として重イオン照射が有効であることを世界で初めて示すことができた。また、回転損失が浮上ローター不整磁場振幅、ローター回転数の2乗に比例して増大することも分かった。 また、日本原子力研究所高崎研究所重イオン照射設備TIARAにおいてYBCO高温超電導バルクの重イオン照射実験を行なった。さらに照射後のTBCOバルクを用いた永久磁石の磁気浮上力の時間減衰量を測定し、減衰量の重イオン照射量依存性を調べた。この結果、重イオン照射量の増加とともに、浮上力劣化の抑制が大きくなることが明らかとなった。このことは改良型磁束量子動力学シミュレーションによる結果と一致しており、シミュレーション法の妥当性が示された。また今回の実験では永久磁石の回転実験は行なえなかったが、4月に導入される超電導磁気軸受装置を用い、重イオン照射による回転損失の抑制測定を行ない、回転損失に関する磁束量子動力学法の検証を行なう。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)