Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
マルチメディア時代を迎えて処理すべき情報量は増加の一途を辿っている。この問題を解決するためより高速、大容量の記憶媒体の開発が急務になっている。現在その中で最も期待されているDVDの情報の読み出しに波長800〜650nm程度の半導体レーザを使用しているが、いずれ波長400nm前後のより短波長のレーザを用いてより大容量の記憶媒体として利用されるのは時間の問題である。本研究では2次非線形光学性を有する電界分極高純度石英ガラスと赤外半導体レーザと組み合わせて波長400nm前後の小型DVD用光源を開発することを目的として研究を行った。まず、波長変換効率をあげるために、X線及び各種エキシマレーザ、を照射して、に関係している石英ガラス中のSiO^ー欠陥濃度を制御した。その結果、X線よりもエキシマレーザの方が良いことが分かった。次に作製したSHG相にエキシマレーザを照射するとSHG相が消失することを利用して、石英ガラス中に類似位相整合構造(QPM)を作製した。しかし20μm程度のピッチ幅で精度が0.5μmのものを目標にしていたものの、実際には我々の使用しているエキシマレーザのコヒーレント性の問題から目標のQPMはせくせいできなかった。しかしパルス動作のNd:YGAレーザ(波長1.06μm)と組み合わせて波長変換を行ったところ、はっきりと肉眼でSHG(緑色)光を確認することが出来た。また経年劣化は全く観測できず、変換効率には問題があるものの、本研究の目的を一応達成した。
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