Project/Area Number |
10750261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
羽渕 裕真 茨城大学, 総合情報処理センター, 文部教官 助教授 (90241744)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | M進通信方式 / 無線パケット通信 / スペクトル拡散方式 / 車々間通信ネットワーク / スループット特性 / 測距 / パケット無線通信 / AL-OHA方式 / マルチパスフェージング / フレーム同期法 / スペクトル拡散通信 / マルチキャリア方式 |
Research Abstract |
本研究は、通信と同時に測距を必要とする車々間通信ネットワークに着目し、そのデータ通信方式としてM進スペクトル拡散(M進SS)方式を取り上げる。本研究の目的は、M進SS方式の車々間通信ネットワークへの適用可能性を探るとともに高度道路交通システム特有の自律分散型のネットワークプロトコルについて検討することである。本研究は「基本性能検討段階」と「車々間通信ネットワーク検討段階」の2段階で構成されている。 (1)基本性能検討段階 誤り率特性の改善ばかりでなく通信と同時に測距が可能であり、M進SS方式を発展させた"拡散符号を拘束したスペクトル拡散(SS-CSC)方式"を考案した。このSS-CSC方式を車々間通信のデータ通信方式として採用し、その性能の検討を行った。その結果、M進SS方式やSS-CSC方式は、同時接続ユーザ数が少ない場合に高スループット特性が達成でき、オファードロードが低い時に従来の直接拡散方式よりも有効であることが分かった。また、SS-CSC方式では、測距が可能であることが明らかになった。 (2)車々間通信ネットワーク検討段階 他車からの受信情報と自車情報のデータベース化やそれらの情報による予測制御を行うためには情報の発生時刻が重要であることが分かった。そのため、車内の時計情報を共有する方式を検討し、GPSや情報コンテンツを利用したSSブーメラン方式により実現可能であることが明らかになった。更に、車内の時計情報を共有化により、道路容量の増大化が期待できることが分かった。 今後の課題として、自車からの距離に応じた情報の価値を考慮した車々間通信ネットワークプロトコルの検討や情報コンテンツと信号検出方式を融合した車両制御方式の検討などがあげられる。
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