Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
平成10年度は,コンプレックス通信プロトコルを指向した事例研究として,複数のマルチキャスト木を同時に考慮した予約方式に関する研究を行った.具体的には,マルチキャストの通信のための複数のマルチキャスト木に対する新たな予約方式を提案している.提案方式では,各ノードに複数のエージェントを設置し,エージェント間のメッセージ交換により複数のマルチキャスト木を効果的に求めることができる. 平成11年度は次の1.〜2.に従い研究を進めた. 1.エージェントのインテリジェント化を行った基礎的なモデルの構築:エージェントのインテリジェント化を行ったコンプレックス通信プロトコルに対する基礎的なモデルを構築した.さらに,事例研究としてあるコンピュータネットワークで最も基本的なサービスの1つであるルーチングに注目してモデルの検討を行った. 2.特定のコンプレックス通信プロトコルの設計および評価:コンプレックス通信プロトコルが備えるべき特徴として,予測されない入力に対する処理を作成する自己組織化の機能,外部環境からの入力変化に対する出力の追従性・予測性がある.コンピュータネットワークのルーチングでは,複数のメトリックを不用意に用いるとルーティングループが発生するという問題がある.提案方式では,複数のメトリックをルーティングの途中で切替えることを可能にし,かつ,メッセージの宛先ノードへの到着も保証している,つまり,提案したルーチングのモデルは,外部環境からの入力変化に対する出力の1つの追従性を実現している.また,提案したルーチング方式をシミュレーション実験により評価した. 今回の研究課題に関する実績として,平成10年度には国際会議学術研究論文として2編,平成11年度には学術雑誌研究論文として3編を発表した.
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